「ベイク」の単品特化戦略について

「ベイク」の単品特化戦略について

 

生どら焼き DOU

焼きたてチーズタルト BAKE CHEESE TART 店舗数51

焼きたてスイートポテトパイ POGG 店舗数1 関東1店舗

シュークリーム CROQUANTCHOU ZAKUZAKU 

        店舗数17 関東2 関西1 九州1 海外13

パフェ THE PARFAIT STAND 店舗数1 関東1店舗

バターサンド PRESS BUTTER SAND 店舗数3 関東3店舗

焼きたてカスタードアップルパイ RINGO 店舗数10 関東3 関西1 中国1 九州2

合計店舗数 87店舗

 

創業者は(株)きのとやの息子である長沼真太郎氏が起業

現在の社長は西尾修平氏

 

海外の催事店舗を長沼氏が任されていた際に、箱に入れ冷蔵庫で販売していた

チーズタルトを、偶然天板の上にのせたまま焼きたてで販売しはじめたところ

長蛇の列ができ「これだ!」と感じ、新千歳空港でも「焼きたてチーズタルト」を

販売しはじめて大ヒットを飛ばした。その後退社しデコレーションケーキのオンラインショップ「クリックオンケーキ」や写真ケーキのオンラインサービス「ピクトケーキ」を立ち上げた。

 

2014年2月東京1号店となる「ベイクチーズタルト」を新宿ルミネに出店。

16年には創業3年で年商36億円を達成。

現在国内47店舗、海外43店舗を展開。

 

きのとやの理念である下記を継承

「どこよりもよい原材料を使う」

「誰よりも手間をかける」

「限りなくフレッシュな状態で提供する」

 

「多くの人に届ける」という命題を達成するために8割主義

100人中80人がおいしいと思うお菓子にフォーカスをあてて、それを磨いていこうというのが戦略の根底にある。

 

単品特化のメリット

作業性が高まる

ロスを削減して生産性を向上できる

仕入れにおいても、使用する食材が少なく在庫管理が容易

原材料の調達も安価ですみ、その浮いたぶんを店舗デザインに投資可能

別プロダクトを作り続け、消費者へ常に目新しさを訴求

単品特化で機材に投資

工房一体型でライブ感と出来立てのおいしさを提供

 

デザインはインハウスでシンプルかつ強く訴求

デザインはディテールにまで強いこだわりを持つ

店舗、厨房機器、ユニフォーム、ウェブサイト、動画等、

人の目に入るもの全てがデザインの対象

 

「ベイクチーズタルト」と「ザクザク」はもともときのとやにあった商材を進化させた。デザインで商品を進化させたかたち。

その後のブランドでは、業態の開発段階からデザインメンバーが入り、ともに作っている。社内にデザイナーがいることにより抽象的なイメージもかたちにしやすく

熱量のこもったプロダクトが生まれる。

 

デザインする上でのルール

わかりやすく、シンプルに

キーカラーをはっきりと

創業当時はとにかく目立つことを重視

店舗の立地場所により空間デザインは臨機応変にした。

 

挑戦と新陳代謝を繰り返す

大きくなった事業に関しては事業部化を推進し事業部長にグループ会社の

社長に近い権限を委譲し様々なプランを推進してもらう。

ブランド転換も積極的に行いお客様を飽きさせない。

失敗しても良いから挑戦する。もし失敗したらブランドを変えて新陳代謝を高める。

挑戦と新陳代謝が重要。

 

決定は少数でスピード感を落とさない

小さな単位で意思決定することによりスピード感を損なわないメリット

深く関わり、「こうしたい」「この利益は私の手から生まれた」という誇りが生まれやすい組織づくりを目指す。

少ない人数で議論したほうが活発化し当事者意識も出る。

組織を小さく切るというのは大切。

各部門が小さいと社員が各職務に深く関わるようになるので熱量が高まる。

ブランドの活力は間違いなく社員から生まれる。

各メンバーの力を開花させて熱量を高く維持する事が重要。

熱量がお客様に伝わり購買につながる。

 

熱量はどこよりも大きく、会社として大切にしている。

「こんなブランドになりたい」というのを全面に出し一つ一つのブランドに真摯に

向き合っていく。ブレない軸をもち挑戦を続ける。